単行本

自由の命運 上 ―国家、社会、そして狭い回廊―

「好奇心を満たすだけでなく、刺激に富む一級の本」

――ジャレド・ダイアモンド(『銃・病原菌・鉄』でピュリッツァー賞受賞)



「人類史をたどる時空を超えた魅惑的な旅に私たちを誘う。自由に不可欠な構成要素をさがす旅へと。……今日これほど重要な本はない」

――ジョージ・アカロフ(2001年度ノーベル経済学賞受賞)



自由の命運を握る「狭い回廊」とは? 世界的ベストセラー『国家はなぜ衰退するのか』著者の最新作



ポピュリズムの伸張や専制国家の台頭により、世界各地で脅かされている「自由」。この権利を勝ち取り、経済的な繁栄を成し遂げた国々が、人類史上まれなのはなぜか? 



繁栄の前提条件となる個人の自由と安全は、強力な国家=「リヴァイアサン」なしにはあり得ない。しかし国家が強くなりすぎれば「専横のリヴァイアサン」(独裁国家)が生まれ、逆に弱すぎれば「不在のリヴァイアサン」(無政府状態)に堕してしまう。専横と不在のふたつのリヴァイアサンに挟まれた「狭い回廊」に入り、国家と社会のせめぎ合いをへて「足枷のリヴァイアサン」を生み出した国だけが、自由と繁栄を維持できるのだ。では、その道筋とは?



内戦下のシリアから、古代ギリシア、建国期のアメリカ合衆国、現代中国まで、古今東西の豊富な歴史研究をもとに、ますます貴重になりつつある自由を保ち、「狭い回廊」内に留まる方策を論じる。世界的ベストセラーとなった前著『国家はなぜ衰退するのか』をしのぐ傑作。



■著者紹介

ダロン・アセモグル Daron Acemoglu

マサチューセッツ工科大学(MIT)エリザベス&ジェイムズ・キリアン記念経済学教授。専門は政治経済学、経済発展、成長理論など。40歳以下の若手経済学者の登竜門とされ、ノーベル経済学賞にもっとも近いと言われるジョン・ベイツ・クラーク賞を2005年に受賞。ほかにアーウィン・プレイン・ネンマーズ経済学賞(2012年)、BBVAファンデーション・フロンティアーズ・オブ・ナレッジ・アワード(経済財務管理部門、2016年)など受賞多数。著書に『国家はなぜ衰退するのか』(ロビンソンとの共著、ハヤカワ・ノンフィクション文庫)、『マクロ経済学』(レイブソン、リストとの共著)など。



ジェイムズ・A・ロビンソン James A. Robinson

シカゴ大学公共政策大学院ハリススクール教授。ハーバード大学教授などを経て現職。専門は政治経済学と比較政治学、経済発展と政治発展。ボリビア、コンゴ、シエラレオネ、ハイチ、コロンビアなどで実証研究を行なっている。著書に『国家はなぜ衰退するのか』(アセモグルとの共著、ハヤカワ・ノンフィクション文庫)、『歴史は実験できるのか』(ダイアモンドとの編著)など。



■訳者略歴

櫻井祐子(さくらい・ゆうこ)

翻訳家。京都大学経済学部卒業、オックスフォード大学大学院で経営学修士号を取得。訳書にアリエリー『不合理だからうまくいく』、フリードマン『100年予測』(以上早川書房刊)、カプラン『地政学の逆襲』、ロス『Who Gets What』など多数。
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商品情報

著者
ダロン・アセモグル ジェイムズ・A・ロビンソン
訳者
櫻井 祐子
刊行日
2020/01/23
種類
単行本
日本図書分類/Cコード
0020
判型
46判
ページ数
416
重量
505
商品コード
0005209910
ISBN
9784152099105

著者紹介

  • ダロン・アセモグル

  • ジェイムズ・A・ロビンソン