雑誌

悲劇喜劇2021年9月号 ―追悼・清水邦夫――夢の降りしきる、あの日たち―

劇詩人、清水邦夫の業績に迫る追悼特集

劇作家の清水邦夫さんが、4月15日に亡くなりました。

形容できない感情や匂いたつ情景を、

乱反射する言葉によって立ち上げた不世出の「詩人」でした。

今もなお旺盛に上演される『楽屋』や、

蜷川幸雄さんとの創作が大きく取り上げられますが、

清水さんの長いキャリアを改めてふり返り、

その厳しくもやさしい劇世界を検証してみたいと思います。

今号は、親交のあった人々の思い出、清水作品の評論、

影響を受けた演劇人の言葉から、清水邦夫の足跡をたどります。





遊んでばかりいた 矢野誠一



清水邦夫という人 黒井千次



六十年間の交遊 田原総一朗



清水邦夫さんが逝ってしまった 磯部勉



清水邦夫さんの死 渡辺えり



やっと言えなかった「ありがとうございます」 野田秀樹



「影が長い」戯曲の魅力/違う言葉をしゃべり始める 熊林弘高 聞き手=濱田元子



青春の傍らで 野上絹代



清水邦夫さんのこと 高橋正徳



「胡蝶の夢」の劇詩人 水落潔



孤独な反抗者が韜晦するとき──『明日そこに花を挿そうよ』から思い出すことなど 七字英輔



清水邦夫とアーノルド・ウェスカー──『真情あふるる軽薄さ』と『調理場』── 谷岡健彦



木冬社より 新井理恵



『わが魂は輝く水なり』について想う(二〇〇八年) 蜷川幸雄 聞き手=伊達なつめ



セリフを生み出す周辺(一九八四年) 清水邦夫



清水邦夫 主要戯曲解説 嶋田直哉



清水邦夫年譜 編集部編



アルバム 編集部編





●連載



愛しき面倒な演劇人 名プロデューサーが明かす知られざる素顔 中根公夫



シーン・チェンジズ 長谷部浩の演劇夜話 長谷部浩





●批評



「なぜこんなことになった?」──『メリリー・ウィー・ロール・アロング』に織り込まれたアメリカン・ミュージカルの歴史 辻佐保子



明瞭さと底知れなさ 濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』について 早川由真





■エッセイ



わたしの衣・食・遊・住 瀧内公美



OFF -OFF悲劇喜劇 佐藤隆紀





追悼・李麗仙

ヌナ(姉)李麗仙 麿赤兒



追悼・渡邊守章

モリアキ・ワタナベさん 大間知靖子



追悼・ギィ・フォワシイ

たくさんのありがとうを、ギィさんに 中村まり子





■戯曲



『イエスタデイ』 清水邦夫



『首切り王子と愚かな女』 蓬莱竜太





●演劇時評



酒井誠・小田島創志(第二回)



NODA・MAP『フェイクスピア』

彩の国さいたま芸術劇場『終わりよければすべてよし』

PARCO『首切り王子と愚かな女』

青年座『アルビオン─ 白亜の地イングランド』

俳優座『インク』

イキウメ『外の道』

KAAT神奈川芸術劇場『虹む街』

文化座『ビルマの竪琴』

オフィス・コットーネ『母 MATKA』

Bunkamura『夜への長い旅路』

静岡県舞台芸術センター SPAC『アンティゴネ』

兵庫県立ピッコロ劇団『スカパンの悪だくみ』



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商品情報

刊行日
2021/08/06
種類
雑誌
判型
A5判
ページ数
196
重量
270
商品コード
0000732109