雑誌

悲劇喜劇2019年11月号 ―アルベール・カミュ―

今こそ読むアルベール・カミュ

フランスの小説家・劇作家、アルベール・カミュ(1913-1960)。

不慮の事故で46歳で亡くなるまで、小説『異邦人』、戯曲『カリギュラ』、『誤解』などを発表しました。

その作品は「不条理」とそれに対する「反抗」というテーマで貫かれています。

混迷を極める今だからこそ、カミュが求めた「真理」は切実に響くかもしれません。

今回の特集では、菅田将暉の言葉やカミュの戯曲解説、本邦初訳の講演録・インタビューから、「演劇人」としての顔や、その思想の一端をご紹介します。



悲劇喜劇二〇一九年十一月号



特集=アルベール・カミュ



狂気の暴君『カリギュラ』に挑む 菅田将暉 聞き手=濱田元子



演劇のことばと声――『カリギュラ』を控えて 栗山民也 岩切正一郎



カリギュラ・サロメ・三島 古川日出男



いつも、ともにある 藤田貴大



カミュの言葉に宿る色と匂い 稲葉賀恵



カミュ・ニーチェ・アルトー――フランス演劇の七十年とともに 堀切克洋



私はなぜ芝居をするか(一九五九年五月十二日に放送されたテレビ番組「グロ・プラン(クローズアップ)」でインタビューに答えて) アルベール・カミュ 翻訳=東浦弘樹



悲劇(トラジエデイ)の未来について(一九五五年四月二十九日、ギリシャ・アテネでカミュが行なった講演) アルベール・カミュ 翻訳=東浦弘樹



アルベール・カミュ戯曲解説 東浦弘樹



アルベール・カミュ略年譜 東浦弘樹







「私の公共性」を探っていきたい――福岡アジア文化賞を受賞して 佐藤信



●エッセイ



わたしの衣・食・遊・住 上白石萌音



OFF-OFF悲劇喜劇 橋本淳



●批評



いくつかのモニュメントと壁、あるいはその他について 島貫泰介



「我々」とは誰のことか?――地方の怨念とエイズの身体と旅すること 渋革まろん



●連載



シーン・チェンジズ 長谷部浩の演劇夜話 長谷部浩



愛しき面倒な演劇人 名プロデューサーが明かす知られざる素顔 中根公夫







第七回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞のお知らせ



■戯曲



『正義の人びと』 作=アルベール・カミュ 翻訳=白井健三郎



『ある晴れた日に』 柳美里



『メモリアル』 松原俊太郎



演劇時評

小玉祥子・伊達なつめ(第一回)



パルコ『人形の家 Part2』

M&O plays『二度目の夏』

DULL-COLORED POP『福島三部作』

Bunkamura『美しく青く』

東宝『ブラッケン・ムーア~荒野の亡霊~』

東宝/キューブ『フローズン・ビーチ』

イマシバシノアヤウサ『アイランド』

彩の国さいたま芸術劇場『朝のライラック』

名取事務所『ジャスパー・ジョーンズ』

松竹『笑う門には福来たる~女興行師 吉本せい~』

青年座『明日 一九四五年八月八日・長崎』

ブロードウェイ・ミュージカル『王様と私』

東京成人演劇部vol.1『命、ギガ長ス』



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商品情報

刊行日
2019/10/07
種類
雑誌
判型
A5判
ページ数
196
重量
270
商品コード
0000731911