電子SALE 電子書籍

かたちには理由がある

Twitterフォロワー10万人超、話題の著者がはじめて語る「かたち」をめぐる思考
なぜこういう「かたち」なんだろう?
観察力と感性を磨くコツとは


デザインは「素敵な妥協」。大量に使われる製品は「研ぎ澄まされたふつう」でなければならない――LED式薄型信号機、交通系ICカードチャージ機、トートバッグ、カトラリーなど、公共機器から生活用品に至るまでさまざまな「かたち」を手がけてきた人気プロダクトデザイナーがはじめて語る、「かたち」をめぐる思考。
人が直感的に「いいな」と思うデザインの背後には、いったいどんな「理由」が隠されているのか? デザインに込められた意味や価値、そして観察を通して読み解くコツを語る。

【本書抜粋】
“ものにはかたちがあり、かたちには理由があります。「なぜ、これはこういうかたちなんだろう?」「こういうかたちにするには難しい事情が何かあるのかな?」と観察してみれば、日常の風景がこれまでとは違って見えるに違いありません。デザイナーにとって観察は基本業務ですが、デザイナーに限らず誰にとっても、これは感性を磨きながら日々を過ごすための有効な楽しみになると思います。「観察はデザインに勝る」” (本書13ページ)
* * * * * * *
“時代性の強いデザインは、その時はとてもカッコよく見えるし、流行ったりもします。でも、流行れば流行るほど、飽きられてしまいます。それに、個人的なセンスで調整しているかたちだから、そのかたちに根拠がありません。(中略)その点、正円は誰が描いても正円ですし、どういう大きさになっても正円のままです。だから時代とも関係ないし、飽きられようがありません” (本書86ページ)
* * * * * * *
“いつも気をつけているのは、手にした人が「乱暴に使いたくないな」と思ってしまうような気配を持たせることです。少し緊張感があって、いざとなればラフにも使えるけれど、なるべく大事に使おうと思ってもらえるようなデザインは心がけています。日常的に使うけれども、落書きはしちゃいけない、といったくらいの、薄い緊張感の膜で包まれているような気配。たぶん、それが「品」を生むと思うんです。大事にしすぎるのも、乱暴にしすぎるのも好きじゃないということなんでしょうね” (本書106ページ)
もっと見る

この著者の他の商品はこちら

秋田 道夫

商品情報

著者
秋田 道夫
刊行日
2023/08/22
種類
電子書籍
商品コード
0000614367

著者紹介

  • 秋田 道夫