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サミュエルソンかフリードマンか ―経済の自由をめぐる相克―

「われわれは個人的にはよい友人であり、互いの能力と経済学に対する貢献に敬意を抱いてきた」
20世紀を代表する二人の偉大な経済学者の熾烈な論争と劇的な人生を描き出す、決定版評伝。


1966年、《ニューズウィーク》のコラムで、ある二人の経済学者の静かな、しかし熱烈な対決が始まった。政府の積極的な財政政策と市場介入を支持し、近代経済学を進化させた男、ポール・サミュエルソン。対するは自由経済の力を信じ続け、マネタリズムを生み出した男、ミルトン・フリードマン。後にノーベル経済学賞を受賞することになる二人が生涯にわたって繰り広げた論争と、彼らの経綸が世界に与えた影響、そして知られざる交流の実態が豊富な資料を基に描き出される。

【解説】若田部昌澄 (早稲田大学 政治経済学術院 教授)
「伝記の魅力は、何よりもまず取り上げる対象の人の魅力にある。本書の役者、登場人物は前作に勝るとも劣らない個性豊かな経済学者二人である。この二人、ポール・サミュエルソンとミルトン・フリードマンを選んだところが上手い。かたや生涯を通じてお金の苦労をしたことがなく、大恐慌の最中でも奨学金のおかげでアルバイトをする必要のなかった神童。同じく天賦の才能に恵まれながらも、複数のバイトを掛け持ちしながら大学院に通わざるを得なかった苦労人。この二人が、学界の正統派チャンピオンと挑戦者として、数々の経済政策論争で対峙するに至る過程は、優れたドラマを見る感がある」
(本書解説より)
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商品情報

著者
ニコラス・ワプショット
訳者
藤井 清美
刊行日
2023/08/17
種類
電子書籍
商品コード
0000614365

著者紹介

  • ニコラス・ワプショット