電子SALE 電子書籍

日本庭園をめぐる ―デジタル・アーカイヴの可能性―

木々や草花が風に揺れ、水は流れ、鳥や虫が鳴く……刻一刻と変化し続ける日本庭園を、現代のテクノロジーでアーカイヴすることは可能なのか? アーカイヴ化することで初めて見えてきた、「庭の本質」とは?
庭園をひとつの「舞台」に見立て、その変化を再現し得ない「上演」と捉える研究者による、未踏の日本文化論

四季に応じて姿を変え、一日のうちでも都度異なる表情を私たちに見せる日本庭園。多様な要素で複雑に構成される庭園を、現代のテクノロジーを駆使して「アーカイヴ」することは果たして可能なのか? 「伝統×テクノロジー」の掛け合わせで新たに明らかになった諸相と今後の可能性を説く、これまでになかった視座による「日本の庭の本質論」。

【本書目次より】
第1章 日本庭園という「舞台」と「上演」
第2章 日本庭園の新しいアーカイヴへの挑戦
第3章 日本庭園とそのアーカイヴの歴史と未来

【本書まえがきより】
“本書は、日本庭園という複雑で豊かな場を総体的に捉える視座、言い換えるならば、日本庭園を絶えず変化する動態として捉えるパースペクティヴを提示しようとするものである。日本庭園の研究については先人たちによる膨大な蓄積がある。しかし、そこでは、日本庭園のなかの不動の部分、動かない部分――たとえば時代を超えて継承される石組などの庭園のフォルム、あるいは様式――ばかりが追究され、こうした日本の庭の動的な部分、そこで刻一刻と進行している「上演」を捉える視点があまりにも抜けていたように思われる”
もっと見る

商品情報

著者
原 瑠璃彦
刊行日
2023/07/19
種類
電子書籍
商品コード
0000614353

著者紹介

  • 原 瑠璃彦