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スラッジ ―不合理をもたらすぬかるみ―

ナッジを世に広めた法学者による「行動経済学」の新概念
合理的行動を阻む負のナッジ=スラッジとは?


人間の心のクセを利用して合理的な選択を促す「ナッジ」(「ひじでそっとつつく」の意)とは逆に、合理的な選択や行動を阻害する仕組み、いわば「負のナッジ」が「スラッジ」(「ぬかるみ」の意)。
ユーザーにとって不利な決定がなされるように誘導するオンライン設計や、膨大な書類が必要とされる給付金制度……などなど、スラッジの実態とその甚大な悪影響、さらに回避する対策を本書で徹底解説。熟慮を促し、情報漏洩を防ぐという面では一部評価されているスラッジを認める意見とはどう折り合いをつけるべきか?
広く社会に浸透した「ナッジ」を体系化し、バイデン政権で要職を務める当代きっての法学者が説く「行動経済学の新概念」。
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■身近にある「スラッジ」の例■
□自動引き落としされるサブスクリプションを解約するのに、途方もなく時間と労力がかかる
□医療給付や奨学金申請のための書類があまりにも膨大で面倒になってしまう
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《本書本文より》
政府は国民に書類作成の負担を課すたびに、その費用対効果を検討すべきだ。
負担は本当に正当化できるものだろうか。

■著者紹介:
キャス・R・サンスティーン(Cass R. Sunstein)

1954年生まれ、ハーバード大学ロースクール教授。専門は憲法、法哲学、行動経済学など多岐におよぶ。オバマ政権では行政管理予算局の情報政策および規制政策担当官を務め、またバイデン政権では国土安全保障の上級参事官に任命される。リチャード・セイラーとの共著『実践 行動経済学』は全米ベストセラーを記録。他の著者に『スターウォーズによると世界は』(早川書房刊)、など。

■訳者略歴:
土方 奈美(ひじかた・なみ)

翻訳家。日本経済新聞記者を経て独立。訳書にバデリー『〔エッセンシャル版〕行動経済学』、スローマン&ファーンバック『知ってるつもり』、ケルトン『財政赤字の神話』(以上早川書房)など多数。
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商品情報

著者
キャス・R・サンスティーン
訳者
土方 奈美
刊行日
2023/01/24
種類
電子書籍
商品コード
0000614189

著者紹介

  • キャス・R・サンスティーン