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滅亡へのカウントダウン 下

ますます過密化する世界で、人口減少に転じた日本。著者はこの国で、いかなる希望を見出したのか?

森達也氏推薦!
増え続ける人口と悪化する地球環境。人類は滅亡するしかないのか。次世代に何を託せるのか。今はまさしくターニングポイントだ。

第13章「縮小と繁栄――日本」より。
「そして、いまや適正規模にまで人口が減りつつある日本は、ある問題に関する一つの実験場になろうとしている。すなわち、人類の安全と生存のために人間の影響を減らすには、地球上の人口を減らすべきだと、われわれが(あるいは、われわれの代わりに自然が)決断したときに直面する問題である。…人間が考え出したほぼすべての経済の尺度は、成長するか否かで定義されてきた。…
 だとすれば、もしも人間の数が減り、必要となる住宅と物資が減ったら、どうなるだろう? より小さな社会への移行期間中に、年々消費者が減り、非生産的で困窮した過剰な高齢者を支える社会保障費を払い込む労働者が減ったら?
  そして、補給可能なペースで資源を獲得してリサイクルできる最適な人口に実際に到達し、人間を養う地球との均衡が達成できたら、どうなるだろう? そのような理想的水準を維持するということは、それ以上は決して成長しないことを意味する。
 それは可能だろうか? 人間は成長なしに繁栄できるだろうか?
 日本は否応なく、それを試みる最初の近代社会になる」
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商品情報

著者
アラン・ワイズマン
訳者
鬼澤 忍
刊行日
2014/02/21
種類
電子書籍
商品コード
0000610876

著者紹介

  • アラン・ワイズマン