文庫

別役実 Ⅱ ―ジョバンニの父への旅/諸国を遍歴する二人の騎士の物語―(ハヤカワ演劇文庫)

別役実版「銀河鉄道の夜」「ドン・キホーテ」

「〈別役実=不条理〉という図式、ラベル貼りはいかがなものか」――保坂和志(本書解説より)



芸術選奨文部大臣賞と読売文学賞を受賞した、

「別役ワールド」の代表作「ジョバンニの父への旅」「諸国を遍歴する二人の騎士の物語」を文庫化。



●内容紹介

銀河鉄道に乗った星祭りの夜から二十三年。ジョバンニが放浪の旅から帰ってきた。街では父が無実の罪を着せられている。そして再びあの晩のように、誰かが川へ落ちる事件が起きて……(『ジョバンニの父への旅』)。



荒野の一角にある移動式簡易宿泊所。病人目当ての医者と看護婦、死人目当ての牧師がまだ見ぬ客を求め争っている。そこに現れたのは、生きるのに飽き、ひそかに死を待つ遍歴の騎士(『諸国を遍歴する二人の騎士の物語』)。



解説/保坂和志



●著者略歴

1937年、満州生まれ。日本の不条理演劇を確立し、現代劇に新たな世界を構築した劇作家。早稲田大学政治経済学部政治学科に入学して鈴木忠志、小野碩らと出会い、劇団「自由舞台」(後の早稲田小劇場)を結成。61年に「AとBと一人の女」を発表、67年「マッチ売りの少女」「赤い鳥の居る風景」で岸田國士戯曲賞を受賞。68年に早稲田小劇場を離れてからは、俳小、演劇集団円、木山事務所、俳優座、文学座アトリエなどに次々と戯曲を提供し、18年、144本目の戯曲となる「ああ、それなのに、それなのに」(『悲劇喜劇』2018年11月号掲載)を発表。70年に「不思議の国のアリス」「街と飛行船」他で紀伊國屋演劇賞、87年に「ジョバンニの父への旅」「諸国を遍歴する二人の騎士の物語」で芸術選奨文部大臣賞と読売文学賞、また98年には毎日芸術賞特別賞など受賞歴多数。また、童話、評論、軽妙なエッセイでも人気が高い。
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別役 実

商品情報

著者
別役 実
刊行日
2018/10/04
種類
文庫
レーベル
ハヤカワ演劇文庫
日本図書分類/Cコード
0193
判型
文庫
ページ数
256
重量
147
商品コード
0000330045
ISBN
9784151400452

著者紹介

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