夜のサーカス

夢のサーカスへようこそ。

夜だけ開く黒と白のテントのなか、待っているのは言葉を失ってしまうようなショウの数々。氷でできた庭、雲の迷路、優雅なアクロバット、ただようキャラメルとシナモンの甘いにおい……
しかし、サーカスではひそかに熾烈な闘いがくりひろげられていた。
若き奇術師シーリアとマルコ。幼いころから競い合いを運命づけられてきた二人は、相手に対抗するため次々とサーカスに手を加え、魅惑的な出し物を創りだしていく。しかし、二人は、このゲームの過酷さをまだ知らなかった――

魔法のサーカスは世界中を旅する。風変わりなオーナー、とらえどころのない軽業師、謎めいた占い師、そしてサーカスで生まれた赤毛の双子……様々な人々の運命を巻き込んで、ゲームは進む。
世界で絶賛された幻惑とたくらみに満ちたデビュー作。


有力書評誌4誌で最高の評価を獲得。アレックス賞受賞

エリン・モーゲンスターンは才能ある正統派のストーリーテラーであり、人を虜にする物語作家。
――エイミー・ベンダー（作家）

恋する魔術師たちのゲーム、早熟な子猫たち、とても洗練された様々な美しいもの、複雑な時計などがあるサーカス――私がずっと行きたいと願っていたような場所だ。すばらしい一冊。
――オードリー・ニッフェネガー（作家）

魅惑的な読書体験。
――キャサリン・ダン（作家）