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歴史の原動力は金融だ!ただ、金融はあまり歴史に学ばない。
わたしたちは、カネを幸福の源泉と見なし、社会の原動力としてきた一方で、不幸の始まり、社会の敵と考えてもいる。どれだけカネを稼いだか、どれだけ失ったかは常に人々の関心事だが、いまや私たちの経済活動の大半では実物のカネを見る機会すらない。そもそも、カネとはいったい何なのだろうか。歴史において、金融が世界を発展に導いたのは明らかだが、だとしたらなぜ私たちはこんなにもカネに翻弄されているのか。ハーヴァード気鋭の金融史家が、信用の創造から、銀行制度の発達、保険の発明、証券化、ヘッジファンドの誕生にいたるマネーの進化、すなわちカネが世界を動かしてきたプロセスをドラマチックに再現。また人がなぜバブル、破産、サブプライムといった金融の失敗を繰り返すのかを洞察し、マネーの本質を解き明かしていく。この「金融の惑星」で生きていくうえで必要な知識と知恵を伝える全世界ベストセラー。
■目次はじめに第1章 一攫千金の夢第2章 人間と債券の絆第3章 バブルと戯れて第4章 リスクの逆襲第5章 家ほど安全なものはない第6章 帝国からチャイメリカへ終 章 マネーの系譜と退歩訳者あとがき
著者紹介ニーアル・ファーガソン(Niall Ferguson)世界が注目するハーヴァードの歴史学者。1964年スコットランド、グラスゴー生まれ。オックスフォード大学マグダレン・カレッジを卒業後、ドイツ留学、ケンブリッジとオックスフォードでの講師職を経て、2000年からオックスフォード大学ジーザス・カレッジ教授となる。また、金融史の分野においてはハーヴァード・ビジネススクール教授、スタンフォード大学フーヴァー研究所のシニア・フェローも務める。史料やデータを再構成・再構築して歴史の再解釈を試みるリヴィジョニズムの手法、または「もしも…だったら」という仮定に基づく反事実歴史学(カウンターファクチュアル・ヒストリー)の第一人者として知られ、『憎悪の世紀──なぜ20世紀は世界的殺戮の場となったのか』(早川書房刊)など、多数の著作がある。現在は英米両国でテレビや新聞・雑誌などのレギュラー・コメンテーターとして活躍し、本作を原作としたBBCの番組の司会を自ら務めるなど、活躍の場を広げている。
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