最初の刑事　―ウィッチャー警部とロード・ヒル・ハウス殺人事件―（ハヤカワ文庫NF）

堂場瞬一氏推薦

事件に迫る刑事たちの捜査——警察小説の原型とも言えるリアルな記録。



1860年、英国のカントリーハウスで3歳の男児が夜中に姿を消した。両親と兄姉、使用人たちは必死に捜索をするが、幼児は惨殺死体となって邸内で翌日発見される。新聞や雑誌が大衆の好奇心を煽り事件は注目の的となるが、創設まもないスコットランド・ヤード
の最初の刑事、ウィッチャー警部の捜査は難航を極め……。ディケンズやコナン・ドイルに影響を与えた伝説の事件の意外な真相に迫る。サミュエル・ジョンソン賞受賞。



◆著者紹介

ケイト・サマースケイル　Kate Summerscale

1965年英国生まれ。英オックスフォード大学および米スタンフォード大学でジャーナリズムを専攻後、新聞社に勤務。1997年に『ネヴァーランドの女王』でデビューし、サマセット・モーム賞を受賞。2008年に２作目となる本書を発表すると、たちまちベストセラ
ーとなり、サミュエル・ジョンソン賞、ギャラクシー・ブリティッシュ・ブック・アワードを受賞。