ムハマド・ユヌス自伝　上（ハヤカワ文庫NF）

創立70周年記念作品



貧しい人に無担保で少額のお金を貸し、それを元手に事業を始めさせ、経済的に自立するよう支援する――バングラデシュで始まった「マイクロクレジット」は、世界中の貧困撲滅に大きく貢献した。次世代のビジネスモデルとして、ユニクロなどの大手企業からも注目を集めている。この画期的な手法を発案し、ノーベル平和賞を受賞したユヌスとは、どのような人物なのか? 社会を変えるために闘った男が自ら語る、真実の物語


ムハマド・ユヌス

Muhammad Yunus

1940年、バングラデシュのチッタゴン生まれ。チッタゴン・カレッジ、ダッカ大学を卒業。チッタゴン・カレッジの経済学講師を経て、アメリカのヴァンダービルト大学で経済学博士号を取得。帰国後、貧しい人々の窮状を目の当たりにして、1983年にグラミン銀行を創設。マイクロクレジット(無担保少額融資)によって貧しい人々の自立を支援。社会問題をビジネスの手法で解決する「ソーシャル・ビジネス」を提唱し、多くの事業を立ち上げている。2006年、ノーベル平和賞を受賞。著書に『貧困のない世界を創る』『ソーシャル・ビジネス革命』(以上、早川書房刊)がある。



アラン・ジョリ

Alan Jolis

米ジャーナリスト・作家。本書のほかに、子供向けの小説を数冊発表している。