ライアーズ・ポーカー（ハヤカワ文庫NF）

■内容
何千人もの就職希望者たちを押しのけて、1985年、マイケル・ルイスは「債券取引の帝王」と誰もが認める、あこがれのソロモン・ブラザーズに入社した。だが、新入社員として研修クラスに参加した彼がそこで目にしたのは、あまりにも破天荒なトレーダーたちの実態だった……金のためなら何でもあり！　ウォール街で働く人々の驚くべき生態を、軽妙な筆致で鮮やかに抉り出した『マネー・ボール』著者の代表作、待望の文庫化

■マイケル・ルイス Michael Lewis
1960年ルイジアナ州ニューオリンズ生まれ。プリンストン大学で美術史の学士号、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで経済学の修士号を得たあと、ソロモン・ブラザーズに入社。1989年、債券セールスマンとしての3年間の経験をもとに執筆した本書『ライアーズ・ポーカー』で作家デビューし、同書は世界的ベストセラーとなると同時に、金融ノンフィクションの古典となった。その後も、つぎつぎに話題のノンフィクションを発表。2003年に発表され、2011年にブラッド・ピット主演で映画化もされた『マネー・ボール』（ハヤカワ・ノンフィクション文庫）のほか、2010年には本書執筆以来20年ぶりにウォール街を題材とした『世紀の空売り──世界経済の破綻に賭けた男たち』を、2011年には欧州危機の実相を明らかにする『ブーメラン──欧州から恐慌が返ってくる』を発表している。