ハヤカワ新書10月刊ラインナップ紹介『ネット怪談の民俗学』廣田龍平、『スマートシティはなぜ失敗するのか』シャノン・マターン

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創刊2年目を迎えたハヤカワ新書の最新刊は、2024年10月23日(水)発売予定です(電子書籍も同時発売)。

①『ネット怪談の民俗学』廣田龍平

【内容紹介】空前のホラーブーム、その源流がここにある。
ネット怪談はどのように発生し、伝播するのか。きさらぎ駅、くねくね、リミナルスペース……ネット民たちを震え上がらせた怪異の数々を「共同構築」「異界」「オステンション(やってみた)」など民俗学の概念から精緻に分析、「恐怖」の最新形を明らかにする。

【著者略歴】
廣田龍平
(ひろた・りゅうへい)
1983年生まれ。法政大学ほか非常勤講師。専攻は文化人類学、民俗学。著書に『妖怪の誕生――超自然と怪奇的自然の存在論的歴史人類学』『〈怪奇的で不思議なもの〉の人類学――妖怪研究の存在論的転回』など、訳書にマイケル・ディラン・フォスター『日本妖怪考――百鬼夜行から水木しげるまで』がある。

②『スマートシティはなぜ失敗するのか 都市の人類学』シャノン・マターン、依田光江訳

【内容紹介】AIに街は管理できない!
IT化社会に一石を投じる渾身の都市論

都市はコンピュータではない。AIやIoT、データ分析による効率化からこぼれ落ちるものにこそ、人が交わる公共空間としての都市の本質があるのだ。アメリカの人類学者が示す、まちづくり、そして図書館などのコモンズ(共有空間)をめぐる新たなビジョン。

【著訳者略歴】
著者:シャノン・マターン
(Shannon Mattern)/1976年生まれ。ニューヨーク大学博士課程修了(文化・コミュニケーション学)。ニュースクール大学教授(人類学・メディア研究)などを経て、現在はペンシルベニア大学学長付教授(メディア研究・美術史)。専門分野はメディア・アーキテクチャー、情報インフラストラクチャー、都市技術など。図書館、空間認識、建築、アーバニズム、ランドスケープなどに関する記事を多数寄稿。ニューヨーク在住。
訳者:依田光江(よだ・みつえ)/外資系IT企業勤務を経て、翻訳業を開始。訳書に、グリーン『一流投資家が人生で一番大切にしていること』、ロス『99パーセントのための社会契約』(以上、早川書房刊)、クリステンセン他『イノベーションの経済学』『ジョブ理論』、ジェリッシュ『スマートマシンはこうして思考する』など多数。