ジャン・ジロドゥ 1──トロイ戦争は起こらない
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2017年10月、鈴木亮平主演で舞台化
あらすじ
永年にわたる戦争が終わり、ようやく平和が訪れたトロイの国。しかし王の息子パリスがギリシャ王妃を誘拐したことで、トロイは再び戦争の危機を迎える。度重なる戦争に虚しさを感じていたトロイの王子エクトールは、平和を守るため和解の道を模索するが……。第二次世界大戦前夜のヨーロッパと、ギリシャ神話の世界を重ねて描いた「トロイ戦争の前日譚」。フランスを代表する劇作家ジロドゥの名作を新訳で贈る。
著者紹介
劇作家、小説家。1882年フランス・ベラック生まれ。高等師範学校を卒業後、外務省に入省。外交官として世界各地を旅しながら創作活動をつづけた。1928年、はじめて手がけた戯曲『ジークフリート』が絶賛され、以降毎年のように新作戯曲を発表。主な作品に『トロイ戦争は起こらない』(1935年)、『オンディーヌ』(1939年)、『ソドムとゴモラ』(1943年)など。ウィットとユーモアに富み、暗喩と詩的な表現がちりばめられた、反リアリズム的な作風で知られている。1944年、ナチ占領下のパリで急逝。
訳者略歴
1959年生, 国際基督教大学(ICU)教授(フランス文学), 戯曲翻訳家 舞台の戯曲翻訳として、『ひばり』アヌイ, 『カリギュラ』カミュ(以上、ハヤカワ演劇文庫), 『ゴドーを待ちながら』ベケット, 『アルトナの幽閉者』サルトル, 『悲しみを聴く石』ラヒミ, 『フェードル』ラシーヌ, 『謎の変奏曲』シュミット, 他 第15回湯浅芳子賞(翻訳・脚色部門)受賞
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