フリント船長がまだいい人だったころ
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ハヤカワ・ミステリ1862
アメリカ北西部の海辺の町ロイヤルティ・アイランドでは、男たちは秋から半年ものあいだ厳寒のアラスカで漁に励み、妻たちは孤独に耐えながら夫の帰宅を待つ。
十四歳の少年カルは、いつか父とともにアラスカに行くことを夢見ていた。しかしある日、漁船団のオーナーが急死し、町の平穏は崩れ去る。跡継ぎのリチャードが事業を外国に売りはらうと宣言し、住人との対立を深めたのだ。その騒動のなかでカルは、大人たちが町を守るために手を染めたある犯罪の存在に気づく。
青春の光と影を描き切った鮮烈なデビュー作。
〈著者紹介〉
ミシガン大学卒業後、アイオワ・ライターズ・ワークショップで創作を学ぶ。2012年に発表した本書は、グランタ誌をはじめとする有名紙誌に絶賛された。ニューヨーク在住。
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