第六回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞受賞作「消えていくなら朝」

2024.09.02

新国立劇場「消えていくなら朝」

(手前)鈴木浩介(奥)高橋長英
撮影:谷古宇正彦

本作は新国立劇場開場20周年記念として、また宮田慶子芸術監督が任期最後の演目として、蓬莱竜太氏が書き下ろした家族劇です。現在の「家族」のありよう、あるいは「演劇の社会的地位」を、「私戯曲」の手法で問うています。
家族と疎遠の作家である定男は、五年ぶりに帰省する。作家として成功をおさめている定男であったが、誰もその話に触れようとしない。むしろその話を避けている。家族は定男の仕事に良い印象を持っていないのだ。定男は切り出す。
「……今度の新作は、この家族をありのままに描いてみようと思うんだ」
家族とは、仕事とは、表現とは、人生とは、愛とは、幸福とは、親とは、子とは、様々な議論の火ぶたが切って落とされた。 本音をぶつけあった先、その家族に何が起こるのか。何が残るのか。

作=蓬莱竜太/演出=宮田慶子/出演=鈴木浩介、山中崇、高野志穂、吉(正しくは「土」の下に「口」、「つちよし」)野実紗、梅沢昌代、高橋長英/美術=池田ともゆき/照明=中川隆一/音響=上田好生/衣裳=髙木阿友子/ヘアメイク=川端富生/演出助手=渡邊千穂/舞台監督=澁谷壽久/演出部=竹内章子、小島恵三子、宇野圭一/映像製作=冨田中理/ヘアメイク=中本知佐/プロンプ=堀元宗一朗/大道具=俳優座劇場、石元俊二/小道具=高津装飾美術、中村エリト/衣裳製作=遠藤美南、清水ゆき/衣裳協力meadow、grapefruit moon/映像=インターナショナルクリエイティブ、神守陽介/制作助手=いとうちえ/制作=重田知子/プロデューサー=茂木令子/芸術監督=宮田慶子/主催=新国立劇場







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2024年09月(6)