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われらをめぐる海についてつぶやく
海は流れ、荒れ、たゆたい、育てる。陸を侵食し、生命をうばう破壊者である一方で、20億あるいは30億年の昔から、「生命の母」であり続けてきた。真水に近かった海水が茫々たる時間をかけて塩分を増し、栄養分を蓄える間、生命もまた誕生の準備をしていた。そしてわれわれ人類は今も体内に血液という名の海を持っている……海の尽きせぬ不思議と魅力を『沈黙の春』の著者が科学者の目で詩情豊かに語る〈海のバイブル〉。 090005