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ホーム > お知らせリスト >テロル、虐殺、不条理を主題とした規格外のSF巨篇『ゲームの王国』8月24日刊行

お知らせ

テロル、虐殺、不条理を主題とした規格外のSF巨篇『ゲームの王国』8月24日刊行 (2017/08/16)

空恐ろしいほどの傑作。
SFにしておくのがもったいない。
そう思った小説は本書が初めてだ。
――大森望(書評家)



小川哲という才能を、
信頼して良かった。
“伊藤計劃以後”という時代は
本作の刊行によって幕を閉じる。
――塩澤快浩(SFマガジン編集長)



第三回SFコンテスト大賞受賞者、小川哲による受賞後第一作『ゲームの王国』が上下巻単行本で8月24日に刊行されます。まるでゲームのように進行する「テロル」「虐殺」「不条理」を主題とした同作は、1970年代と2020年代というふたつの時代のカンボジアを舞台に、ある少女と少年の数奇な物語が1,000枚を超える圧倒的なスケールで描かれています。





『ゲームの王国』には、書評家の大森望氏とSFマガジン編集長の塩澤快浩から、SF最新世代の登場を力強く宣言する熱烈な推薦が寄せられました。着想、ボリューム、そして類稀な筆力――このすべてが規格外と言えるSF巨篇の刊行、楽しみにお待ち下さい。


『ゲームの王国』上巻あらすじ
サロト・サル――後にポル・ポトと呼ばれたクメール・ルージュ首魁の隠し子とされるソリヤ。貧村ロベーブレソンに生を享けた、天賦の智性を持つ神童のムイタック。皮肉な運命と偶然に導かれたふたりは、軍靴と砲声に震える1975年のカンボジア、バタンバンで出会った。秘密警察、恐怖政治、テロ、強制労働、虐殺――百万人以上の生命を奪ったすべての不条理は、少女と少年を見つめながら進行する……あたかもゲームのように。

『ゲームの王国』下巻あらすじ
「君を殺す」――大量殺戮の季節が生んだ、復讐の誓いとふたりの訣別から半世紀が経った。政治家となったソリヤは、理想とする〈ゲームの王国〉を実現すべく権力の頂点を目指す。一方でムイタックは自身の渇望を完遂するため、脳波測定を利用したゲーム〈チャンドゥク〉の開発を、早熟な少年アルンと共に進めていた。過去の物語に呪縛されながらも、光ある未来を希求して彷徨うソリヤとムイタックが、最後に手にしたものとは……。
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