キュートなマンガと、必ず世界が破滅する名解答でベストセラーとなった科学Q&A、『ホワット・イフ？』はおかげさまで〈キノベス！2016〉でも第2位に選んでいただき、アメリカ同様、日本でもベストセラーとなりました。作者のマンロー氏が満を持して放つ第2作が、いよいよ日本でも発売されました。

問題の新作は大きな判型で2色刷りの「図鑑」で、私たちをまたもや驚かせます。しかもそれはそんじょそこらの図鑑ではなかった。専門用語や業界用語をいっさい使わずに、お得意の棒人間マンガとイラスト、そして小学生にもわかる言葉を駆使して、この世にあるややこしいものについて説明しているのです。 百聞は一見にしかず。

中身はこんな感じです。（クリックで大きくなります）




本書で説明されているのはこういったものごとです。

スマホ・生細胞・国際宇宙ステーション・原子炉・ＬＨＣ（大型ハドロン衝突型加速器）・ハイエンドなカメラとレンズ、旅客機・ジェットエンジン・乗用車のエンジンルームのなか・人体・南京錠・電子レンジ・エレベーター・潜水艦・石油プラットフォーム・火山と大陸プレート・夜空の星座・元素周期表・摩天楼・ボールペン・天気図・ピアノ・太陽系・生物の系統樹……

著者のマンロー氏は今回、英語の使用頻度で上から１０００個の語彙だけをもちいて、これらのややこしいものを説明しています。そのしばりゆえ、たとえばロケットを「ロケット」という言葉抜きで説明していますが、そのため生まれる不思議な表現が、読んでいてなんともおかしい！　さすが、『ホワット・イフ？』で斜め上の笑いを読者に大盤振る舞いした作者の面目躍如といったところ。

こんなへんてこな本は2度と現れまいと断言できる、素晴らしい1冊です。
大人も子供もそれなりの楽しみ方をしていただけると思いますので、クリスマスプレゼントにもぜひ！