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お知らせ
クリスティー賞受賞作『うそつき、うそつき』の清水杜氏彦氏、第2作は、ふしぎな本をめぐる少女たちの復讐ロードノベル (2016/10/18)
昨年、ディストピア青春ミステリ『うそつき、うそつき』で、第5回アガサ・クリスティー賞に輝き、小説推理新人賞とのダブル受賞でデビューした期待の大型新人、清水杜氏彦氏の受賞第1作『わすれて、わすれて』がついに刊行されました!
前作は、首輪型嘘発見器の着用が義務付けられた管理社会で、首輪を外す技術をアンダーグラウンドで売り物にする少年フラノの依頼人たちとの出会いと別れ、恋と友情と冒険、難攻不落の外れない首輪をめぐる顛末を描いた物語で、各書評子から好評を得ました。
第2作『わすれて、わすれて』は、暴力の横行する秩序の半ば崩壊した社会で親を理不尽に殺された二人の少女が主人公。書き込んだ事柄をわすれることのできるふしぎな本〈ダイアリー〉の持ち主カレンが、親友で国一番の銃の使い手のリリイを相棒に、親の仇たちへの復讐の旅に出るところから、物語は始まります。
記憶と忘却をテーマに、少女たちの友情と復讐の行方をみずみずしい筆致で描く、ふしぎな本をめぐる少女たちの復讐ロードノベルです。前作でも評価された海外文学を思わせる読み心地と、後半、〈ダイアリー〉の仕掛けを使いつつ、驚愕とともに少女たちの心をこれでもかと抉っていく構成の見事さに、目を離せません。ちなみに前作との関連性は、よーく読んでいくと、もしや……? という箇所がございます。
前作をお楽しみいただいた方も、未読の方も、ぜひお手に取ってご覧ください。