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江戸時代にタイムスリップした大学生は、一揆の咎で処刑される農民たちを救えるか? 『松本城、起つ』 (2016/07/22)
貧困と圧政に耐えつづけた江戸時代の農民と、彼らを救うため奔走した大学生による感涙の物語、『松本城、起つ』が刊行になりました。
信州大学経済学部に通う巾上(はばうえ)は、家庭教師先の女子高生・千曲(ちくま)に連れられて初めて松本城を訪れます。
受験勉強より趣味の松本史跡の見学を優先する千曲に巾上が腹を立てていたその時、松本城が大きく揺らいた――
次に気づいたとき、二人は1686年の松本藩にタイムスリップしていました。
どうやら巾上は鈴木伊織(すずきいおり)という藩士として、千曲は松本城に祀られている二十六夜神(にじゅうろくやしん)さまとして、この世界では存在しているらしいのです。
奇しくもその年、松本藩では貞享騒動という百姓一揆が発生、多数の死者を出していました。
状況に戸惑っていた巾上は、命懸けで年貢減免に挑もうとしている多田加助(ただ・かすけ)ら農民と出会い、その窮状を知るなかで、彼らを救いたいと感じはじめます。
第1回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞してデビューした、長野県生まれ、信州大学卒、松本市在住の六冬和生(むとう・かずき)さんが地元の史実を題材にした本作。
果たして巾上と千曲は、松本の人々を救うことができるのか?そして現代へ戻ってくることはできるのか――?
巾上くんの葛藤の末に待ち受ける結末、ぜひ見届けてください。
*物語の舞台となった松本城